会社案内に企業概要を箇条書きにするだけでは、まずその会社で働いている「人」や、その会社が仕事をしている「様子」が見えてきません。会社案内で大切なのは、第一にその会社の雰囲気が伝わることです。まったく名前も知らない会社でも、会社の中を覗いてみたときに、その会社の仕事に対する姿勢がとても真摯であったり、社員が熱意をもって仕事に励んでいるということがわかれば、それまで何の感情も持たなかった一企業に対し、「いい人たちが働いているいい会社だ」という印象が生まれます。
「いい人たち」→「いい会社」→「いい印象」→「信頼性」というように、こういったポジティヴなイメージは確実に会社の信頼性に繋がっていきます。会社案内では、社長はじめ、社員のプロフィールなどを載せることによって、無機質なECショップに人の温もりを与えることができます。また、商品やサービスに対する熱意をそれぞれが語ることによって、誠実な姿勢でこのショップを運営し、サービスにあたっているという印象を強めることができます。
普通の物理店舗でも同じことが言えます。大手デパートや有名ブランド店で買える商品を、裏路地にある商店街の小さな個人経営の店で売っていたとします。大手デパートで買うのは簡単ですし、有名ブランド店で買えば、贋物を掴まされる心配はありません。しかし、もしその小さな店に踏み入れたとき、店主が非常にきさくな人で、店で扱う商品について熱心に説明してくれたら、どうでしょうか。店主の人柄で、その店を気に入り、常連客になるという人はたくさんいます。こういった場合、すでに商品ではなく、店主やその店で働いている人が価値のある「ブランド」として確立しつつあるのです。名前をまだあまり知られていないECサイトの場合、いかにしてブランド力をあげるかという点は大きな課題ですが、商品だけでなく、会社案内を通じても、会社のブランド力を強めることは可能なのです。
どこの誰が運営しているのかわからない、一口に言えば「得体の知れない」ECショップでは、いくら商品や価格が好ましくとも、多少の慎重さを備えた消費者であれば、購入を躊躇ってもおかしくありません。お客様の前に出ていって商品を紹介したり、店や会社の雰囲気を伝えることができないECショップだからこそ、お客様にこちらを知ってもらうことが可能な会社案内のページは、できるだけ会社の個性が現れ、働いている人たちの温かさが感じられるようなページ作りを心がけることが必要です。